- 2023年1月作成
- 2025年4月28日更新
- ゲーム
海外のRTAイベント「AGDQ2023」を日本語解説している「Japanese Restream」にて、解説させていただきました。
アーカイブ https://www.twitch.tv/videos/1709557574?collection=qVn9KJKYOheY_w
解説テキスト(台本)
概要
ミッキーマウス 不思議の国の大冒険ですが、ハドソンから出ているゲームでカセットの色は白になります。
割と近い時期に、白いカセットの高橋名人の冒険島や、白いカセットのドラえもんというゲームもでているので、これらはある意味兄弟みたいなものになります。よね?
全部で5ステージのアクションゲームになります。全部で7~8分で完走できるので、スムーズにいくとあっという間におわります。
BluntBunnyさんは Speedrun.com で2位の記録を持っています。あと5秒詰まれば世界1位というところまできています。
日本版と海外版について
また、このゲームには海外版と日本版があります。日本版だと白いカセットなので白ミッキーって自分は言っていますが、海外版はNESとよばれている灰色の大きいカセットのやつですね。
内容の違いについては、自分も最初は敵のグラフィックぐらいの違いしか無い認識だったんですが、実はミッキーの体力が違うことがわかりました。海外のミッキーは日本のミッキーよりもかなり頑丈になっています。なので走者のかたはみんな海外版で走っています。(単純に日本版が手に入りにくい可能性もありますが。)
どれぐらいミッキーが頑丈なのかというと、全5面のなかで中盤までは常に日本版のほうがライフが2割~4割ぐらい少ないです。
1面だと日本のミッキーは6なんですが海外のミッキーは10もあります。雑魚敵にあたるとだいたいは1ダメージなので、ざっくり4回多く当たれます。ステージが進むと最大ライフは増えていく仕様は共通で、最後の5面にいくとどちらもライフが14になって違いがなくなります。
ステージ | 海外 | 日本 |
---|---|---|
ステージ1 | 10 | 6 |
ステージ2 | 12 | 8 |
ステージ3 | 14 | 10 |
ステージ4 | 14 | 12 |
ステージ5 | 14 | 14 |
参照:Mickey Mousecapade JP Version Notes & Findings - Pastebin.com
なので一般的に走りやすいのは海外版ですが、今回の走者のBluntBunnyさん的には記録狙いだと日本版のほうがいいらしいです。
理由としては逆にライフが少ないことで急いで死にたいときに死ねるというのが有利らしいです。
昨日までずっとBluntBunnyさんは日本版で走っていたのですが、Twitterを探して質問してきたところ、AGDQの一発勝負では海外版を使うと回答いただきました。
細かい仕様(いつ話してもいい)
このゲームはミッキーとミニーを同時操作しなければならないゲームなのですが、上か下キーを押すと2人の距離がつまって移動しやすくなります。キテレツ大百科のセレクトボタンみたいなものになりますが、この技はなぜか1・4・5面で使えて2・3面だと使えないです。
上手い人はつねに上キーをいれて移動しているようですが、上を押しながら操作するって結構操作性が悪くなるので自分はまだ慣れれてないです。
また、このゲームは画面にいる敵の種類や数は決まっているのですが、位置だけ微妙にランダムになっているのでパターンが組みづらくて臨機応変に避けたりあえて当たったりする必要があります。これがRTAでは面白いところでもあるし辛いところでもあります。
ステージ1(2分ちょっと)
このステージではミッキーが攻撃できるようになる武器が最初に取れるのですが、RTAでは取らずに丸腰で進みます。
まず鍵を取ります。これで中ボスの後ろのドアが開きます。中ボスに触ってしまうとかなりダメージが大きいのですが、ジャンプで飛び越えることができます。
この先にボスがいるのですがこれもいまと同じようにジャンプで飛び越えて鍵だけ回収する予定です。(というか武器がないので攻撃できないです)このへんで体力が厳しいときはあえて当たって回復するのもありです。残機も4あるゲームなので多少は死んでも大丈夫です。このゲームは死んだら画面左下からリスタートなので、死に場所を選んだ方がロスがすくないです。
帰り道で武器を回収するのですが、ここでちゃんと武器が出るかは確率50%のお祈りです。
(記録狙いだともちろんリセットすればいいですが、一発勝負だとどうするんでしょうね......?武器が出ないときはダメージを受けるので、一発勝負の場合は多少ライフを残しておく必要があると思う。)
死んだあとは画面左下からスタートなので、これで下の階層に移動してショートカットします。必ず死ぬ動きをするのはここだけですね。
復活後にここにも武器があるので入手します。これでミッキーとミニーの両方が攻撃できるようになります。
取り忘れても進行しますが、火力が足りなくてタイムロスになります。
ステージ2(約45秒)
2面は高橋名人風の横スクロールアクションで、波のダメージが大きいので極力当たらないようにします。この面は敵を倒すと回復がでることがあるので、ライフが足りない場合は回復がでるのを祈ります。
あとはアクションゲームだと大体そうですが落ちると即死です。ミニーだけが落ちても死んだことになってしまいます。
ボスは結構手前に進んでくることがあるので、気をつけつつもなるべく前にでて倒します。
ステージ3(約2分)
3面は迷路風になっていて、正しいルートを通る必要があります。
最初の春は2つめの扉の次の穴を飛び越したあとの隠し扉。これで夏を飛ばしてに秋になります。
秋では1つめの扉の次にある隠し扉。熊のダメージが大きいので丁寧に処理します。
このステージは北米版はライフ14、日本版はライフ10です。ここの穴を飛び越した先に出てくる熊にさわると8ダメージなので、秋のジャンプ後が一番危険です。冬も熊に注意しつつ、ループ後のスタート地点の隠し扉に入ります。
最終エリアでは回復がたくさん出るのでゴリ押しで進むことが多いです。海外版では回復アイテムがドナルドからなぜかドラえもんのダイヤになっています。
ここではBUGってハニーのような妖精を良い位置で出せると無敵時間となったままボスを倒せますが、後半で妖精を引く運が必要なので一発勝負ではまずできないと思います。
これ以降はほぼライフ差がなくなるので、日本版と海外版でのあまり違いはなくなってきます。
ステージ4(約45秒)
ここも2面と同じぐらい短くて1分かからないステージです。(でも敵の配置が微妙にランダムなのでパターンを組みにくいです。)
ここは雑魚も被ダメージが大きめなので結構事故ります。ライフに余裕があるままボスにこれれば、殴り合って倒します。ライフがないときはダメージを受けないミニーだけ上に送って倒すことが多いです。
ステージ5(約2分ちょっと)
5面は1面を難しくした感じのステージです。
ここで上キーおしっぱなしにしておくと、ミニーがかなりぴったりくっついてくれるのでかなりスムーズに飛ぶことができます。
これをやらないとミニーが段差を登ってこれないことが頻発するので難易度が上がります。とはいえ上キーをずっとおしっぱなしって結構難しいので、慣れが必要です。
このステージは一度右上の鍵をとって、戻ってボス部屋を目指します。
死んだら画面左下でリスタートする仕様があるので、RTA的に死んだらいけない画面がいくつかあります。
あとボス戦でも負けると鍵があった部屋まで戻されます。ちょっとだけ忍者龍剣伝みたいな仕様になってます。
ボス戦では後ろに回ると攻撃をうけないので、後ろに回ったら勝ち確です。倒してミッキーが正面を向いたらタイマーストップです。
お疲れ様でした。
告知など
このミッキーのRTA走者は日本人が少なくて現在自分しか speedrun.com に登録していない状態です。
それを前回ESAサマーでこのゲームを解説してくれた するどくさん が発見してくれて、自分に声をかけてくれたことで今回解説することができました。
初めてのRTA解説になりましたが、Japanese Restreamの皆様もふくめて諸々サポートもしていただきありがとうございました。(特に いるかんさん・みかしぎさん)
この白ミッキーのRTA走者も居ると嬉しいので、興味があったらぜひ走ってみてください。日本版は中古が500円前後で手に入るので、お手頃価格です。10分ぐらいでクリアできて手に入りやすい。最高ですよね。
わからないことがあったら、なんでもきいてください!以上です。ありがとうございました。
おまけのDiscord設定
Japanese Restreamの方に監修してもらって調整したdiscordマイク設定。特に入力感度は個人差あるので自分用にはなります。